イヤホンとマイクが付いており、手を使わずに通話ができる通信機器が「インカム」です。
ヘッドセットの形が最も普及しており、
通販のテレフォンアポインターや、番組ADなどがつけているのを、
最近はテレビでもよく見かけますね。

ELECOM イヤフォン付きマイクロフォン MS-HS59SC

「インカム」という言葉は、「インター・コミュニケーション」
(inter communication)を省略したもので和製英語になります。
意味としては「相互通信」といった感じですから、
正しくは通信機器を指すものではなく、
通信システムや設備のことを指す言葉です。
ちなみに英語の「income」は「所得」といった意味あいで、
ここでの言葉とはまったく関係がありません。

この「インカム」は、舞台においても重要な役割を果たしています。
多くの劇場に「インカム」(及びそのシステム)が常設されており、
舞台裏や照明・音響のオペレーションルームなどが繋がっているのです。
インカムは、電話などと違い、複数人数で通話を共有できるのが特徴で、
主に舞台監督の指示やキュー出しを複数のスタッフが共有したり、
スタッフ間の意思伝達に利用するなど、様々な用途で使用されています。

現在の舞台は、様々な装置のおかげでスムーズに進行しているのですね。
さて、そんな装置のない昔はどうしていたのでしょうか?
別欄「キューランプ」という用語と共にお伝えできればと思います。