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演劇用語

一杯飾り【いっぱいかざり】

作品の舞台場面を数える時は、「杯」(はい)という単位で表します。
「飾り」は舞台装置を飾ることで、
つまり「一杯飾り」とは、一つの場面の舞台セットを作ることを表す言葉です。

歌舞伎の世界では、回り舞台を使った演出を行う際、
この盆を杯(さかずき)に見立てて「杯」(はい)と数えるようになったと言われています。
そして盆では表裏、つまり背中合わせに二つの場面(セット)が組まれることが多く、
この二面の舞台セットを「二杯飾り」(にはいかざり)と言い、
これと区別するために一場面だけセットを組むことを「一杯飾り」と言います。

「一杯飾り」「二杯飾り」という言葉はこのように誕生し、
現在では、盆のない劇場においても、同じようにセット数を表す単位として使われるようになっています。
三面ある場合には「三杯飾り」となるわけですね。
また道具自体に関しても同じように用い、
「一杯道具」(いっぱいどうぐ)「二杯道具」などのように使うこともあります。