演劇用語

インプロ【いんぷろ】

インプロは「インプロビゼーション」(improvisation)の略で、
別欄でご紹介している「エチュード」(etude)と同様、
「即興」という意味の演劇用語です。

場面や人物設定に合わせて即興で演じるエチュードに対し、
台本や打ち合わせが全くなく、
その瞬間に起こったことを受け入れ合いながら演じられていくのがインプロです。
この「受け入れ合う」というところがインプロの特徴で、
相手が発した言葉や身振り・イメージを全て受け入れ、
さらにそれを膨らませて物語を創っていくのです。

即興ということもあり、確実性に欠ける点や、
コント的な要素が強くなるといった点で軽視されていた時代もありますが、
近年再び、目の前で物語が創られていく面白さや、
お客様参加型の芝居など、現代演劇にない様々な要素が支持されています。
最近は「インプロ」そのものを観せる公演も行われていますし、
現在では世界大会が開かれるほどの分野に確立されており、
日本でも2003年に「東京インプロフェスティバル」が開催されています。

「即興劇」と言うと、芝居の練習もせずに、と思われるかもしれませんが、
インプロの出演者達は本番での様々なコンディションを高めるため、
想像力やボキャブラリーを鍛錬する、
ゲーム性に富んだ稽古を日々重ねています。
「即興」で演じるということは、
台本がある芝居よりも難しい面があるのではないでしょうか。