あ。舞台音響の話です。
自分は基本的に小劇場と呼ばれる規模の仕事がメインなので、そんなに潤沢な予算組みされた案件は滅多にこない。
それでもある程度の相場というか必要なお金はもちろんあって、それを下回るようなら代替え案を出してみたりお断りすることにもなる。
お金の話は結局大事
ホントにその作品が好き!とか関係者と何かを成し遂げたい!とかお金に関わらずやりたい!というイレギュラーなファクターがない限り、やっぱりお金は大事な部分なのだ。
ちょいちょいあるのが
①芸術はお金じゃない。
②お金が一番は気持ち悪い。
③私の作品に関わる経験はお金以上の価値。
といった類いのお言葉。
付け加えるとするなら
①お金がないと生きてすらいけない。
②最初に決めておかないと何もプランが組めない。
③その価値を決めるのは貴方ではない。
といったシンプルな答え。
まあこんなことはそうない(と信じたい)ので話を本題に戻す。
タイトルにある通り、依頼の時点で予算を教えてもらえないとイエスノーが言えないというお話。
別に明確な数字じゃなくていいんです。
「ざっくりこれくらいで!」
でも全然いいんです。
とにかく先方がどれぐらいの金額で考えてるのか大枠で解りさえすれば話は進められるので。
例えばその金額が全然こちらの想定に足りてないなら足りてないということを伝えられるし、(あんまりないけど)想定よりも多ければ稽古に付ける日数増やせますとか何か色々できますとか最悪もっと少なくてイケマスヨとか言えるし。
よく聞くのが
「変な金額言って解ってないなーと思われたりイヤな顔されたくないから言いづらい」
みたいな話。
解ってないなーこいつ、、、と思われるのは音響やってるはずの人が変な金額言った時くらいじゃないかな。
個人的には他セクションのスタッフさんのギャラの相場なんて知ってるようで人それぞれマチマチだし、基本的な人件費以外の追加要素に発生するギャラの相場なんてあんまりわからないもんね。
だから変に勘繰らずにとにかく考えてる予算をハッキリ伝えてくれた方がお互い時間短縮できていいと思ってる。
ムリなもんはムリって言うし、ムリめでも何とかなるかも知れないときもあるし。
お金の話はクリアがいい
反対に確信犯的に後出しでくる人は一緒に仕事はしたくないな。
一緒にモノ創ろうって人間を騙すような感覚を備えてる人間が作品にいい影響与えるはずがないもの。
盲目的にお金の話=汚い卑しい話と感じちゃう人もいるけれども、そこをクリアにしてこそモノ創りに邁進できるんじゃないかね。
そんなこと言ってる自分もギャラの話はあんま好きじゃないけども。
とにもかくにも避けては通れないのがお金のお話なので、さっさと最初に決めてしまって気持ちよく作品創りに集中できるのが吉ということだね。