年に一度の健康診断に赴いた。
毎年のこととはいえ、やはり緊張の色を隠せないわたし。
そう。
健康診断ということはあの悪魔の作業が待っているのだ。
その名は サ・イ・ケ・ツ☆
そう!
採血だ!
、、、、、、、、、、
イヤだー!
問診やらレントゲンやら採尿やらは良い。
むしろ楽しさすらある。
タガシカシ。
採血、お前だけはダメだ!
あの針が刺さる気配、絶妙な加減の痛み、血を吸い上げる時の微かな熱量とその全てがわたしの心を穿つ。
しかしイヤだからといって採血から逃れられるわけでもない。
いつかは覚悟を決める時がくるのだ。
幸い採血は例年後回しされることが多く、心の準備を整える時間はたっぷりある。
今年もきちんと心を落ち着かせて、、、
「本日問診があとになりますので、先に検査だけ進めさせて頂きますね」
お?
毎回問診してからのスタートだったので出鼻を挫かれた感じだ。
「はい。分かりました。」
努めて平静を装い検査を待つことに。
すると間髪入れず
「ではまず採血からいきましょう」
???
え?
「まずは採血、、、ですか?」
「ええ。採血からです」
「またまたそんな」
「?」
「冗談ですよね?」
「どういうことですか?」
「、、、こんなことがあるんですね」
「よく分かりませんが行きましょう」
「はい」
採血ルーム?に連行されるわたし。
まずい。
全く心構えが出来ていない。
こんなフワついた内面では針が刺さった瞬間に泣いてしまうかもしれない。
着々と手際よく採血へのルートが出来上がる中、思考する。
どうすれば迷惑をかけずに時間を引き延ばすことができる?
グルグルと考えが巡りまとまらない中、看護士さんからの宣告。
「じゃあ採血しますけど、、、大丈夫ですか?」
間を開けずに応える。
「大丈夫ではないです」
「貧血起こしたりしたことありますか?」
「ありません」
「血を抜かれて倒れたりしたことは?」
「ありません」
「じゃあ大丈夫ですね」
「大丈夫ではないです」
「どのあたりが不安ですか?」
「採血という行為そのものが怖いです」
「もう抜きますね」
「わかりました。一思いにやってください」
「では刺しますねー」
・・・・・・・・・・・・・・
俺は勝ったゼ。
採血さえ終わればもうこっちのもんよ。
ルンルン気分で残りの健康診断を終えましたとさ。
ふー!
応援してね!
毎年のこととはいえ、やはり緊張の色を隠せないわたし。
そう。
健康診断ということはあの悪魔の作業が待っているのだ。
その名は サ・イ・ケ・ツ☆
そう!
採血だ!
、、、、、、、、、、
イヤだー!
問診やらレントゲンやら採尿やらは良い。
むしろ楽しさすらある。
タガシカシ。
採血、お前だけはダメだ!
あの針が刺さる気配、絶妙な加減の痛み、血を吸い上げる時の微かな熱量とその全てがわたしの心を穿つ。
しかしイヤだからといって採血から逃れられるわけでもない。
いつかは覚悟を決める時がくるのだ。
幸い採血は例年後回しされることが多く、心の準備を整える時間はたっぷりある。
今年もきちんと心を落ち着かせて、、、
「本日問診があとになりますので、先に検査だけ進めさせて頂きますね」
お?
毎回問診してからのスタートだったので出鼻を挫かれた感じだ。
「はい。分かりました。」
努めて平静を装い検査を待つことに。
すると間髪入れず
「ではまず採血からいきましょう」
???
え?
「まずは採血、、、ですか?」
「ええ。採血からです」
「またまたそんな」
「?」
「冗談ですよね?」
「どういうことですか?」
「、、、こんなことがあるんですね」
「よく分かりませんが行きましょう」
「はい」
採血ルーム?に連行されるわたし。
まずい。
全く心構えが出来ていない。
こんなフワついた内面では針が刺さった瞬間に泣いてしまうかもしれない。
着々と手際よく採血へのルートが出来上がる中、思考する。
どうすれば迷惑をかけずに時間を引き延ばすことができる?
グルグルと考えが巡りまとまらない中、看護士さんからの宣告。
「じゃあ採血しますけど、、、大丈夫ですか?」
間を開けずに応える。
「大丈夫ではないです」
「貧血起こしたりしたことありますか?」
「ありません」
「血を抜かれて倒れたりしたことは?」
「ありません」
「じゃあ大丈夫ですね」
「大丈夫ではないです」
「どのあたりが不安ですか?」
「採血という行為そのものが怖いです」
「もう抜きますね」
「わかりました。一思いにやってください」
「では刺しますねー」
・・・・・・・・・・・・・・
俺は勝ったゼ。
採血さえ終わればもうこっちのもんよ。
ルンルン気分で残りの健康診断を終えましたとさ。
ふー!
応援してね!