仕事以外でライブハウスに入るのは何年ぶりだろうか。
何なら人生の中でお客さんとして音楽ライブを観に行ったのが5回しかない。
そしてその内3回は失敗しているのだ。
ここで言う失敗とは歌がどうとかライブがダメとかそういうことではない。
自分自身がうまく楽しめなかったという意味合いでの失敗。
元からカラオケにも行かない、音楽とのつながりは演劇絡みオンリーというおよそ音楽好きとはいえないオトコ。
そしてライブハウスという場所との相性がよろしくない疑惑持ち。
色んな意味で一抹以上の不安を抱えながらの来場だった。
以下思ったこと、感じたことを記録として順番に箇条書き。
あくまで個人的感覚での見解なので悪しからず。
・歌、パフォーマンスは良かった。何ならとても良かったレベル。
・知ってる曲が一曲だけだと気付く。
・音はいい感じ。ギリギリキンキンしないところで持ち堪えていた。音量も爆音ではなくちょっと大きいかなくらいで好み。人によっては物足りないかも。
・振りのキレと滑らかな動きが思いの外良かった。殺陣の時は何だったんだ?
・ちょいちょい闇がこぼれるMC。
・あれだけの人達にちゃんと愛されて応援されているんだなぁと肌感で解るのが良い。
・お客さんの顔がとても良かった。
・何も知らないが、相方さんとは友達にはなれそうもないな。
・マネージャーさんが一生懸命で微笑ましく尊敬できるが、訝しげな目で見られたのでおそらく俺のことを覚えていないと思う。残念。
・後方関係者エリアにいる人も熱狂こそせずともそれぞれがそれぞれの形でちゃんとパフォーマンスを観ていることがある意味彼女の頑張ってきた証。
演劇だと関係者エリアで見もしないで寝てたりスマホ弄ってる奴らは大概存在するもん。
それをさせない、する気にならないことこそが彼女の力。
・やっぱりドリンク交換できなかった。
・受付さんが運営さんと違うのに差し入れ渡して困らせたのが申し訳ない。
とまあ書き出したら色々と出てくるもので。
ざっくり言えばライブ自体はとても良かったと思う。
と同時にここに自分の居場所はないなぁと感じた。
これは観に行くと決めてから予想はしていたことで、
ああ、やっぱこうなるよな
というのが正直な感想。
そもそも曲を一曲しか知らない、ライブも観たことがない、歌も聴いたことがない、今までどうやって頑張ってきたのかも知らない。
そんな人間が「一緒に頑張ってきた人たち」と同じ空間で同じ空気になれるわけがないのだ。
この温度差だけは如何ともし難い。
だが逆を言えばこの温度差こそが彼女が積み重ねてきた年月のエネルギーの大きさを物語る訳で、そういう意味ではほんの少しだけその人生を感じられてそれはそれで嬉しかったかな。
穿ったこと言ってないで何も考えずに思いっきりノリに任せて楽しんじゃえよ!
ということが出来ない時点で音楽ライブそのものに向いていないんだろう。
諸々申し訳ないことになった部分はまた別の機会に謝る。
トータル、今回は観に行けて良かったと思う。
俺の立場で「頑張ったね」なんてとても言えないので、ひとまず。
いいもん観せてくれてありがとう。
そして一旦お疲れ様でした。
どうせ一旦なんだろ。
なんてね。
ではでは。