ユヅキ小劇場

カテゴリ: 演劇

久方ぶりのブログ。

先日終わった公演のお話を少々。

流れで書いていくので諸々温かい目で読んでくれると幸いです。

公演のお話と依頼

「来年、自分主催で公演をやろうと思ってるので、、、」

主宰の多悶さんからお話を聞いた時は内心

「また修羅の道を、、、」

と思ったがご依頼はありがたいので二つ返事でOKした。

何だかんだで付き合いも長くなり、その人と成り、生真面目さと誠実さは自分なりに知っているので、初開催でも特に心配なし。

どうしてもやりたい本があるとのことだったので、どんな物語なのかも楽しみにしていた。

本を読んだ第一印象は。。。

そんなわけで台本が届き、サッと流し読みしつつト書きと効果音チェック。

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これ、面白いのか?

分かりやすい笑いどころはなくツラツラと大正時代の新聞社と報道に携わる人間の葛藤と苦悩が会話で展開される。

本として読み物として個人的には楽しめる。

ただ、娯楽として観に来る人にはどうなんだろうか。

深く思慮して「お芝居」と「物語」を堪能できるタイプの人には刺さるものもあろう。

だが、そうではない人には?

これは自身がここのところファンタジーや比較的ライトな?作品に多く関わってきたことも影響しているわけだが。

何にせよこれが初めて台本を読んだ印象だった。

荒通し見学はマジの荒通しだった件。

スケジュールもあって、早めに通しを見せてもらうことになり某稽古場へ。

相変わらず遠いところだゼ。

もう慣れたけどね。

というわけで荒通し。

・・・・・・・・・・・

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なげぇ。

2時間40~50分くらいだったか。

プロンプガンガンとか転換お試しとかあるにせよ、さすがにこのタイムは。。。

一抹どころかゴリゴリの不安を覚えて帰路についた記憶。

音出し通し稽古へ。

選曲に多少苦労しつつもプランを終えて最終稽古へゴー。

稽古で初めて音を入れる時はいつもそこはかとなく緊張するのよ。

映像や記憶とは諸々違ってくるからね。

さてさてどうなることやら。

タイム短縮に驚き桃の木。

ひとまず音は形が見える程度にはわかったので一安心しつつ、ランタイムを見ると、、、

2時間10分。

こんな縮むもんなの?

とはいえ2時間オーバーだから長いことは長いのだけれど、前回のタイムがあるから感覚狂うよね。

個人的にはやっぱり1時間30分が観る人には優しいかなぁと思う人。

時代の流れ的にはおそらくもっと短くしていく方が動画慣れしている人々にはハマるのだろうが、こと演劇となるとなかなか。

あんまその流れに迎合すると

なら映像でいいじゃん。

となりかねないもんなぁ。

演劇の力がー・演劇の魅力とはー とか何とか言うつもりはないけど、確実に映像や動画では表せない生の演劇だからこそ!は存在するのよ。

そこをしっかりガッツリやるとなるとまあ2時間も有りっちゃあ有り、、、

でも2時間はケツ痛いよなぁ。

なんてことを考えちゃう演劇好きじゃないマン

よくないね。

公開ゲネはゲネじゃないのよ。

そんなこんなで小屋入りして無事に場当たりも終わりさあゲネプロだ。

しかーし。

今回はゲネが公開でしっかりお金も取るということなのでもはや本番なのだ。

これは人によって様々考え方があるから一概には言えないけども、個人的にはやはりゲネはゲネであって、本番ではできない、もしくは本番でやりたいことへの最終チェックの側面が強い。

でもお金払って時間使ったお客様がいらっしゃるとなると、そんなことはやってられない。

「ちゃんと出来たモノ」を表現して提供しなければならぬのだ。

そんなわけで場当たりから演者さんにも協力してもらってちょっとだけ突っ込んだきっかけ合わせ等々。

場当たりはカンパニーによってそれぞれやり方が違うので、演者が抜いて(本気じゃない)芝居をすることもある。

もちろん本気が必要ではないきっかけもあるが、こと音響に限っては「それなりに本気の声量とテンポと動きでやってもらわないと困ることが多い」。

セリフバックに流すBGMの音量は本意気の声量に合わせないとだし、曲の尺が決まっていて、その尺流しきり演出だった場合、曲が入ってからすべての芝居を本意気でやってもらわないとタイムが取れない。

わたし個人は「場当たりからいつも通り芝居しろ」という教えで来ているので、声のセーブとか体力温存とか舐めたこと言ってんなと思っちゃうワルい癖があったりなかったり。

コンプライアーンス。

効率性、合理性も大事にしつつ、それのみに特化していくことは避けたいのが持論。

他者に押し付けることはしないけどね。

閑話休題。

そんなこんなでゲネらしいことは場当たりで終わらせて無事に公開ゲネはできましたとさ。

本番中の裏話。

大抵何かしら本番期間中はハプニングやら裏話があるものだが、今回はそんなになかったような。

思い付くまま箇条書き。

・転換終わりでMフェードアウトルールなのだが、明らかにあるはずの鞄がないまま転換終わりの空気で音下げるか悩む。

・号外の紙が束になって高村さんに直撃?ちょっと紅子さん笑ってないか?

・授業してる先生が急にピタッと無言になったけどこれはもう音楽アオッてブル転いくか悩む。

・ケータリングのインドカレーの匂いがロビーに残るか心配しながらパクパク。

・客席で盛大にスマホが鳴り響いて、その時の芝居内容何にも入ってこない。マジで勘弁してくれ。

・あやいちのセリフ間違いとか噛みに対して相変わらずむちゃくちゃイラつく。ストレス。よくない。

ザッと思い付くのはこんな感じかな。

大きな事故?はないことになるか。

音響的にはスマホ鳴るのは事故なんだけどね。

俺じゃないよ?音響じゃないよ?みたいな。

一番は他のお客さんへの影響がね。

ホントに気を付けてもらいたいなぁ。

結局芝居はどうだったのよ?

これはねぇ、、、

 

 

面白かった。

歌も殺陣もダンスもない久しぶりのがっちり会話ストロングスタイル。

演出と演者さんの力でほんの少し笑いをプラスしただけのゴリゴリストロング。

セリフもまた今を生きる我らにクルものがいっぱい。

・妥協した。俺は妥協した。

・噛め。そして飲み下せ。今の自分の現状をまず腹に納めろ。

・理想も大義もない。ただ一つの望みを叶えるためだけの力が欲しくなる時がある。

ねえ?芝居してる人間なら皆こんなこと突き付けられることあるよねえ。

妥協しねえで

今の自分を認めて

本当に欲しいものを手に入れる。

至極真っ当な話じゃねえか。

・・・・・・・・・

それが簡単な話じゃねえんだよな

何にせよ本だけ読んだ第一印象とは大きく違うモノになったということで、これも演劇の面白さの一つ。

多悶さんが衝撃を受けたという話も大袈裟ではなかったようだ。

表面的で簡易的な時短の面白さはなくとも、じっくりたっぷりお芝居の面白さ。

うん。面白かったわ。

上野ストアハウスさんはよき。

宣伝でも忖度でもなくとても良い劇場かと。

小劇場という響きを当てはめるならばちょうどよい劇空間。

小劇場って客席キャパだけでは推し量れない独特な空気感があるのよね。

キャパはそんなでも雰囲気ホールみたいなところもあるし。

今回は劇場管理の音響さんともお話できて個人的にも満足。

いつも柔らかくご対応してくれる木村さん始めスタッフの皆様ありがとうございました。

まとめ。

トータルすると要は楽しい公演でした。

主宰の多悶さんはキャパオーバーしてそうだけど。

自分も主宰公演の時は「演者で出ちゃダメなんだ」と思いつつ出ちゃうからほんのり大変さは解るつもり。

テメエのやりたいモンやるのにその世界に自分がいないとか有り得ねえじゃん?

なんてね。俺はそう思うタイプ。

多悶さんはその辺どんな感じなのか今度聞いてみたい。

そんなわけで久しぶりの回顧ブログは終わり。

今はライトでポップな一時間モノに向けて準備中。

これはこれで好きだから面白いよね。

 

改めまして主宰の多悶さん、ご依頼頂きありがとうございました。

やりたかった世界の一助となっていれば幸いです。

そして演出、スタッフ、演者の皆さんもありがとうございました。

楽しかった。

またどこかで。

お疲れ様でした。

本番が終わってすぐに本番やら何やら。

ゆっくり振り返ることも出来ないぞ。

どうもユヅキです。


そんなわけで久しぶりの出演舞台が終わりました。

無事に、、、とは付けられない程度には色々とありましたよ。

ええ。色々と。。。

一つずつ振り返っていきたいところですが、そこまで時間も取れない現状、取り急ぎ書けるだけ書きたいと思います。


まずは観に来て頂きましたお客様、本当にありがとうございました。

この御時世ですのでお客様にも事情や思うところなど多々あったと察しますが、それでも沢山の方に来て頂けたようで感謝しかありません。

また自身の無茶な勧誘に乗っかり観に来てくれた友人や知り合い、そしてわたしを応援して観に来てくれた方々にも重ねてお礼を言います。

ホントにありがとう。


と、キレイな感じで綴っていくのが定番なんですが、それもどうなんだということでここからは今回の公演にあたって起きた出来事や個人的感想をザックリ書こうと思う。



・頭が取れたのよ

観てくれた方はわかるんだけど、今回はユヅキそのまんまで出演していました。
つまりウィッグにメガネにマスクとフル装備ユヅキ。

ユヅキ


役者は顔を見せてナンボという風潮からするとけしからんのだけど、久賀さんの広い心によりOK。

役柄的に筋は通るキャラだったので良かったけど、違うキャラだったらおそらくダメだったなぁ。

で。

初日の昼公演中に

頭 が 取 れ ま し た 。

ええ。

もう見事にスポーン!と。

アクションシーンメインで出てくるユヅキ。

当然激しく動くこともあるわけで。

クルッと一回転するとこがあるんだけど、足を踏み切った瞬間

「あ。取れる。」

と直感した通りに思いっきり取れました。

だめですよ。

これは笑い話でもなんでもなく、タダのダメな話。

なぜ書いたかというと、これに今の自分の演者としての意識や技量すべてが象徴されていると思うからです。

本来ならあってはならないこと。

それを起こさないためにあらゆることを想定しておくのが当たり前の中、それを怠ったこと。

音響や脚本の時なら当たり前にやっておく保険みたいなものをやっていなかった。

何回飛んでも取れないから大丈夫。

ではなく

万が一取れたらどうするか?

を思考しておくのが仕事のうち。

それを想像せずに準備しなかったところに自身の演者としての意識や覚悟の薄さが見て取れる。

これは堪えたなぁ。

お客様、そして共演者、関係者の方に申し訳ないです。



・殺陣要員としてヤバいぞ

今回は「アクション出来ますよね?」から始まったオファー出演。

もちろん「出来ます!」とは言えず、やってはいました程度のお返事をしていたんだけど、それでも請けたからにはちゃんとやらなきゃいけないわけで。

アルカディアさんというプロのアクションチームの方々がいる中で果たして大丈夫かと思いつつの参加。

端から見てどうとかは置いといて、自分的には

「こんなに動けないもんか」

というのが素直な実感。

元々動けてるわけではないけども、それでも自身の感覚として感じるものが全然違う。

殺気だ殺意だ感情だと言う前に殺陣として成立しない程度の動き。

これもまた堪えたなぁ。

本番を観た殺陣師あやいちには散々な言われようでした。

うるせー!

わかってんだよ!


・着替えが大変

今回は作中に二回着替えがあるんだけど、別に焦るほどの物量でもない。

ダンスに出ている女の子たちに比べたら正に屁でもない程度。

にもかかわらず焦る焦る!

この曲が始まるまでには!

この台詞が終わるまでには!

靴下どこいった!

頭着けなきゃ!

もうインナーなくてよくね!

みたいなワチャワチャ具合。

これもまあ準備不足なのよね。



・シングルキャストをなめていた

今回は出演者総勢30名弱のダブルキャスト制。

根拠もなく自分もダブルだろうと考えていて、

「1日1ステージならまあ鈍った身体でもイケルだろ」

なんて余裕をかましていたら普通にシングルでした

とはいえ全力全開テンションマックス2時間ぶっ通しのPaddock(自分のユニット)芝居を考えればまあまあ、、、



し ん ど か っ た 。



限界まではいかなくともマジでなかなかキツかった。

殺陣の手数も出番自体も大してないのにえらい疲れよう。

友達は一様に

「歳をなめるなよ?」

と言うのだがその通りなのか?

年齢のせいなのか?

怠慢のせいではないのか?

どちらもでしょうね。

日々の積み重ねが大事だと痛感するわ。



とまあ、挙げればきりがない程には反省点の多かった今回。

とある奴に尋かれた質問。

「で、お前はやって良かったのか?」

うん。やって良かったよ。

ここ何年か色々とあって何ともいえないグズグズの内面を抱えて生きていた。

いや、生きているとも胸を張れないそんな日々。

今回久しぶりに演者として板の上に立ったからといって何かが劇的に変わるわけでもないし、一回舞台に出演した、それだけの話。

でも個人的にはほんの少しだけ。

ほんの少しだけ前を向ける、そんなきっかけを感じることができた。


これを糧になんてありきたりの言葉は出て来ないけども。

それでもまだ生きていける、生きていこうと思える感覚にはなったかな。

あとはそうね。

楽しかったよ。

自分で作品を作る時とは違う感じ。

うん。

なんか楽しかったな。

役者の自己満足なんてよく聞く言葉。

それもまた。

今の自分には必要だったんだなと。

そう思うよ。


振り返りだから楽しくキレイに飾った文章にしたかったけどダメだったわ。

読んでくれたそこの貴方、どうもありがとう。


そして


・今回の機会を与えて下さった久賀さん

・いつも元気に見えてたまに目は笑ってない千晶さん

・チャンスを生かしてくれなかった寿枝

・相変わらず美人だけど面白い宿輪さん

・イケメン長身、さわやかっぽい筒井さん

・うるさいけどやることはきっちり実は真面目タイプの阿部さん

・結構モテそうな岩本さん

・どうもわたしが苦手なような比嘉さん

・ちっちゃいが存在感は大きめな夏芽ちゃん

・迫力満点な動きと軽快なおしゃべりの長田さん

・テンションの瞬発力が独特な竹内さん

・オトナな貫禄と落ち着きの健太さん

・優し気な雰囲気の三上さん

・怪しげな色気をまとうイチローさん

・不思議な目つきと雰囲気のアッキーさん

・カーテンコールの飛び出すタイミングでいつも追い込みをかけてくる庄司さん

・いつも女子のダンスを袖で妖艶に踊る加藤さん

・気合のモヒカン コウタさん

・何だかんだちゃんと喋ったのがお初なホッカイロ 絵里香さん

・メンヘラ全開・孤高の気配 野田さん

・受けのアクションが秀逸・お芝居も魅力たっぷり 藤田さん

・ダンスの時の「わたしを見ろ」ビームがすげー朝比奈さん

・常に眠い小根澤さん

・何だか儚い三木さん

・わたしの頭を支えてくれた心優しきジュノさん

・人見知り気配漂うも一枚剥がせば強そうな三村さん

・目を合わせて喋ってくれないほのかさん

・結局はいい明かりを作ってるマサ

・BGMのフェードインがとても気持ちのいい牛居さん

・相変わらずの穏やか職人・木川さん

・人の不幸を楽しみやがる夏姫さん


皆さん、ありがとうございました。

この公演がわたし自身の「Little steps」になるように精進します。

ではでは。

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チケットを売るということを久しくやってこなかったので、どんな体でどんな風に声をかけて良いかわからない。

どうもユヅキです。

まさに小劇場演劇を始めたばかりのヒヨコのような状態ですよ。

そもそも自分の作品以外に出るなんてことが珍しいんだから、そりゃ困るぜ。

ただ色々と今まで不思議だったことがちょっとだけ解ってきたりしている。

例えば本番が近くならないと予約が入らない人。

普通に早め早めに予約入れてもらった方がいいじゃん?なんて考えていたが、ちょいと待てよ?

稽古も始まって間もない、どんな芝居になるかも見えていない、自分もどんな感じになるかわからないetc、、、

これでチケット売るのか。。。

そりゃ尻込みもするわな。

もちろん団体さんの固定ファンが多くて作品のクオリティ云々も何となくわかるならいきなり宣伝バンバン打てもするけども。

如何せん私が久しぶり過ぎて何とも言えぬ部分が多い。

そして小劇場演劇あるある

「芝居の告知の時だけ連絡してくるやーつ」

問題。

、、、、、、、、


下手な告知したら俺もそういう感じになるんじゃね?

いや、なるね!

いや、困るね!

個人の役者さんって大変だな!

とはいえ、こんな機会今後もあるかわからないので、できうる限り色々な人に連絡してみる所存。

とはいえ、芝居関係やってない知り合いなんて数える程しかいないのよなぁ。

芝居なんか普段関わらない人に観て欲しいってのもあるし、難しいところよね。

久しぶりに俺がしっちゃかめっちゃかしてるとこを見たい人もいるらしいので、とにもかくにも声はかけます。

もはや動画の企画にしてしまおうかと思う。

そんなこんなで、無事に本番の幕が上がることを祈りつつ稽古していきます。

タイトルは何とも宣伝できなくて口をついて出た誘い文句。

一人これで買ってくれました。

怖い。

ではではまた。


https://youtu.be/oLobVvOJwJw

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稽古場へ向かう途中の電車。

どうもユヅキです。

ご時世の流れもあり、昔のようにゴリゴリに数打つ稽古はできないので、やれる時にやれることを優先順位ちゃんと決めてやらないとダメ。

そんな稽古。

絡む人の稽古NGなどもあり、なかなか細かいことを詰めていける状態でもなさそう。

久しぶりに一演者として参加すると色々と思い出したり思い知ったりすることがものすごくたくさん出てくるもので。

命と魂削ってなんぼじゃい!

みたいな作品と芝居しかやってこなかったツケが廻ってきている。

ツケも何も、演者として一肌上げようという心積もりもなかったわけだから、ただの当たり前の話なんだけども。

なーんかフワフワしているのよ。

Paddockの時は自分がやりたい世界生きたい世界が明確にあって、それを体現するためにただひたすら全力でやるだけってスタイルだからある意味考えることがまとまっていた。

今は自分の役割、立ち位置、周りとのバランス、やりたいこと、求められていること、世の中の情勢などなど、、、

芝居作り以外に考えることが多々ありすぎる。

そういう諸々含めて芝居なんだ演劇なんだ!

てのも解るっちゃあ解るんだけど。


詰めたいところを詰めようにも相手がいなかったり

自分と絡む以外にもやることたくさんあるから気軽に相手に頼めなかったり

他にも自分がどうにかするだけでは如何んともし難いことがすげえ多い。

芝居は一人では出来ないってのは真実そうなのだ。

一人芝居だって一人では出来ない。

そんな当たり前に良く聞く話を今まさに実感中。

ダガシカシ。

本番というものは必ずやってくるもの。

中止にならなきゃね。

気づけば初日まで残り1ヶ月。

動きは入ってる。

段取りもまあ入ってる。

今すぐ本番をやれと言われても何とかかんとか最後までいけるだろう。

ただやるだけならば。

ここからどうやってブラッシュアップさせていくか。

全然見えてこないのよ。

あ。

自分の話ね。

他の演者さんのことをどうこう考えるほどに自分は何もできちゃいないので。

ただ、

何となく無事にやれたねー

何となくよかったねー

おつかれさまー

みたいになるのはイヤなのよなぁ。

別にそんな舞台いっぱいあるんだけど。

先日、総合格闘技団体「RIZIN」バンダム級決勝を終えた時に扇久保選手が相手の朝倉海選手に投げ掛けた言葉。

「俺たち、やれるだけのことやってきたよね?」

※細かい言葉は違うかも

芝居には正解がないし、明確な完成形も定義されない。

後悔もある、悔しさもある、もっともっとやれたと思うことだってある。

それでもPaddockの時は

やれるだけのことはやったぞ!

という想いになるくらいには通し稽古で出しきろうとしたし、本番でも倒れそうになるくらいには出しきってやっていた気がする。

実際に倒れてはいないので気がするにしておく。

おれは多分「出しきりたいんだ」と思う。

具体的な思いや技術的な話ではなく、ただ出しきりたい。

目一杯全力でテンション上げて芝居がしたい。

そんなん芝居じゃないよと言われたあの芝居。

結局あれがやりたいことなんだろうな。

じゃあ、やればいいじゃん?

そう簡単にはいかないからオトナは大変だなってお話さ。

やりたいことをホントにやりたいなら

「全部自分で創る」

しかないってこったな。



ならそれが出来ない今回は?

そこを今は絶賛思考中なのだ。

よーし。

とりあえず稽古行ってきます。

応援してね。

2022年3月頭にホントに舞台に出演することになりました。

どうもユヅキです。

・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・




マジか。


今更まあまあ動揺しています。

自分で作演する作品以外にイベント系以外で出演するのは、、、

おそらく18年ぶり?

もしかしたらもっと空いてるかも。

そもそも客演し他時に役者としての自分がダメだなーと理解した一番の要因が

「人から指図(演出)されたくない」

だったんです。

ダメに決まってんじゃんね。

元々セリフをしゃべる時に

「フフフ(笑)」

ってなっちゃうキライはあったので向いてはいないんだと思います。

声だけの時は何とか頑張れるんだけど、顔や全身観られながらだと恥ずかしくなっちゃうのよ。

もちろんいざ芝居本番となればちゃんとやるんだけども、稽古段階で内面に「フフフ(笑)」がある時点でよろしくないわな。

自分の作品はどうなんだって?

自分のやつだと生き死にメインのストーリーや殺陣にも生死をかける演出なので「フフフ(笑)」なんて感じてる隙はないのです。

それがいいか悪いかではなくそういうもんとしてやってきたので、いざ他所様の空間に行くと戸惑い半端ないっすよね。

とりあえず決まったもんはやるしかないので、鈍った身体を叩きつつ頑張りますので、是非とも応援の程宜しくお願い致します。

やるぞー!

久しぶりに自主的な観劇。

石山さんの創る世界にはもともと興味もあったので割りと楽しみにしていた。

結果として観に行って良かったなという感じ。

音響さんの細かさも参考になったし、土方さんにも会えたし、芝居そのものも楽しく観れた。

懸念していた咳も万全ゴリゴリ対策した甲斐あって一度も出さず。

いえい。頑張った俺。

公演中につき、ネタバレは出来ないのでふんわりした感想ラジオは以下より。

#Radiotalk #KYラジオ ~It's My Life @yuduki_sns https://radiotalk.jp/talk/702967

https://radiotalk.jp/talk/702967

観劇すると普段仕事していて見落としていることにも気付けるよね。

制作さんが如何に大事な要素かとか、団体さんがお客さんをどう捉えているかとかも解るもんで。

どんなに面白い作品でもお尻は痛くなるなぁとか

2時間超えるとやっぱりしんどいとか

そこを踏まえた演出のメリハリなのかなぁとか

お客さん同士の思いやりも必要不可欠だなぁとか

場内整理の方がものすごく蚊のなくようなか細い声だと逆に心配になるとか

最終的には面白かったら何でもいいかと思ったりとか

つまり面白くなかったらやべぇじゃんとか

詰まるところ

お客さんありがとうの気持ちは大前提で必須なんだなぁと再確認したって話です。

興味ある方は観に行っても良い作品だと思います。

演劇関係者はオープニングシーンでまあまあ思うところあると思います。

ではではまた。

初めて音響オペレート(舞台本番で実際にミキサーや再生機を操作して音を出す)をやった時を思い出している。

場所は今は無き「池袋小劇場」。

客席100弱、桟敷席のみのレトロな小屋だった記憶。

機材は借り物の再生用MDデッキとサンプラーSP-303、小屋のミキサーとスピーカーbose101×2。

間口だけ広くて天井は低かったような気がする。

そして隣は風俗店が多数入っているビル。

何というか、、、退廃的な感じだった。

初めての音響オペは本気でプルプル震えていた。

怖かったのだ。

ボタンを押したらもう取り返しがつかない音という武器が怖かった。

役者の時は緊張はすれど怖いとは思わなかった。

舞台上に出ていけばもうあとはやるだけだ!

みたいな感じ。

でも音響の時はやるだけだ!とはならずに

「まじでやるの?」 

みたいな。

全然感覚が違ってたなぁ。

間違った音を出したらもう終わりっていう恐怖と想像だけが己を支配していた。

そんな初オペ。

芝居を見て合わせるとか空気読むとかの次元ではなかったと思う。

そんな頃を思い出した今。

またオペってきます。

確認よーし!

いってきまーす!

オトナになったなぁと思う瞬間ってあるよね。

実際はコドモのままなんだけど。

とある事件?が起きて思わず笑ってしまった。

ケーブル切断。

今まで断線はあっても切断は初めて。

キレイな切断面を見て頭の中に火曜サスペンスのテーマが流れたよ。

「見てください。これは鋭利な刃物で切られています。」

「現場の状況は?」

「これは推測ですがおそらく、、、」

etc...etc...

まあ結果的に間に合ったから何でもいいんだ。

結局はそこだけ。

お客さんにいいものを届けられるように最善を。

いいんだったら書かなきゃいいじゃんって?

だって面白かったんだもん。

「オイオーイ(笑)」

って声に出ちゃったくらい。

ネタとしては引き出しにインさ。

そして自身の至らなさにも目を向けるいいきっかけ。

自分にとって当たり前になっていることでも知らない人は知らない。

そんな当たり前のことを今一度。

ではではまた。


演技って何だろう。

そんな哲学みたいなことをたまーに考える。

役者やってる人はよく考えるんだろうか。

演技というもんに触れ始めた頃は何となく

「何かやらなきゃいけない」

もんだと勝手に捉えていた気がする。


役の違いや役割は違えど根本的には台本と役は与えられる。

その与えられたモノをどう自分がやるか。

これがその内、

「他者ではなく自分だったらどうやるか」

こういう思考が出てくるのだ。

何なら他者との違いを出すことこそが自身の個性やアイデンティティーに繋がるのだ!

みたいな勘違いね。

もちろんオーディション勝ち抜くとかゴリゴリの競争現場でそれが求められている場なら全然健全な思考なんだけども。

もう出ることが決まっていて役割も与えられている、それでいて競争しなければいけないわけではない現場ならば、その思考は割りと作品にとって不純物なんだよな。

そりゃどんな作品でも爪痕残したいとか自身の成長を考えたいとかの向上心は全然あって良いんだけど、それは個人の都合でやってほしいところ。

あくまで作品は作品としての完成を考えてその場の自分を創っていってほしいなぁと思うのだ。

自分だったらこうやるー!

とか

こうすることが俺という役者なんだー!

とか

この台詞をこんな風に解釈してこう見せるんだぜー!

とか基本全部いらねーのよ。

正確にはそう思いながらやるってのが要らない。

やるのは全然いいし、成立してるなら勿論大アリ大歓迎。

ダガシカシ。

まずやることはそこに在る台本と台詞をそのまままっすぐやることなんじゃねーかな。

野球のピッチャーが最初はストレートから覚えて投げるように。

始めたてでいきなり変化球投げるやつなんて殆ど使えねーだろうし。

それが個性で大成しちゃうタイプなんです自分!だって天才だもの!な人はそれでもいいかな。

でもそう考えてるわけでもなさそうなのに、最初から変化球を一生懸命投げようとする人がまあまあいるよねって話。

もしくはどうやったら変化をつけられるか?が主流の思考になってる人。

まずは台本にあるモノだけをまっすぐそのままやってみないかい?

自分なりにとか個性をとか抜きにただそのままやってみる。

まずはそこからなんじゃないのかなーと。

それをすっ飛ばして台本に書かれていない言葉をイキイキと発したり、ト書きにない動きをいきなりやったりする人は、大抵台本に書かれていることは疎かにする。

それでもそんなことないよ!って言い切れる人はもう作家を舐めてるよね。

役をもらったらもうその言葉は自分だけの所有物みたいな扱いする奴マジキライ。

自分の言葉なんだから、言いづらかったら言い換えても意味は通ってるからいいよね?

自分の気持ち的にこの言葉は出てこないんだよねー?

何なら台本と違う言葉ずっとしゃべってるけどそのこと自体気付かなかったー?

演出から何も言われないからオッケーなんだー?

舐めてるだろ。

自分はそんなことないと自信を持って、もしくはそんな奴いるの?とホントに思える人はいいさ。

でもそんな感じの人でも実際の芝居では作家や作品の言葉を蔑ろにしてることも往々にしてあるよ。

間違っちゃうのはいいのよ。

噛むのもまあダメだけどいいのよ。

問題なのは

書かれている言葉に真っ直ぐ全力で向き合って飲み込んで理解しようとして誠実であろうとしているか否かなのよ。

その上で噛んだとか言い間違ったとか演出上どうしても変えなきゃいけないとかは全然いいのよ。

その努力、、、てかそれが最低限の役者の仕事だと思ってるけど、それをしないで全力で芝居をやってます!とか言う奴マジキライ。

この台詞いつも出てこないんだよねー。

この台詞言いづらいんだよねー。

ネタとして身内で言ってる分には全然オッケー。

ネタでも何でもなくホントにお客さんにまでそのまま持ち込んじゃうならそりゃもう怠慢なのよ。

言いづらい台詞なら100回間違えないように意識しながらゆっくり音読すりゃ誰だって言えるようになる。

ダメなら200回。

ダメなら300回。

言えるようになるまでやりゃ口からスルスル出るようになるゼ。

そこまでやって出ないんならそれはもう役者に向いてないってことではないかね。

台詞をしっかり言えることだけが役者としての魅力じゃない!って例もそりゃあるけどもよ。

各々それぞれの勝手じゃん?ってのも重々承知してる。

俺個人の考え方じゃん?

そりゃそうさ。

でもさ。

もったいないじゃん?

頑張ってないわけじゃない。

一生懸命じゃないわけじゃない。

手を抜いてるわけでもない。

でも舐めてるってことに気付いてもいない。

いい表情もする。

いい声も出す。

いいテンションまで上がる。

グッとくることもある。

でも。

言葉が滑る。

作家の想いや狙いをすっ飛ばしてる。

役者のスキルを足すことだと勘違いしてる。

結果伝わるものは本来届くはずのモノの何割になっちゃうんだろう。

届かないところじゃなく届くはずのところまで行けないまま終わっちゃうのは寂しいと思うのよな。

仕事とは関係ない俺個人の思考でした。

ではではまた。










小劇場ではブース(音響照明の調整室)が客席の後ろで一体化しているようなところも少なくない。

当然スペース的にも狭いことが多く、どうしたって音響と照明のオペレーターさん同士の距離は近くなる。

パーソナルスペースなんて言葉があるように、人は一定の距離内に他人がいるとどうしても気になるもので。

自身も例に漏れずとても気になるタイプ。

元々人見知りなので割と同空間にいる人間の心情や機微に敏感なのだ。

考えすぎなところもあるけれどもね。

少なくとも数日から一週間程度は一緒にいることが多くなるので、ある程度は話せるようになっておきたいというのが本音。

とはいえ初めましてだとねぇ。

探りを入れるにしても仕込みや場当りの段階ではお互いにメインは仕事作業になるので、そんな心の平穏をゲットすることに神経を使うわけにもいかず。

そうなると結局ちゃんと話せるのは初日終わってからとかになるのよ。



この取っ掛かりの一言目を発する時の緊張感といったらもう。。。

気楽に話しかけてやんわり会話するだけじゃん?

理屈は解るんだけど。

なかなか人見知りマンには厳しいものがあるね。

とりあえずガンガン話して反応見て対応考えるマンなのでまあ何とかんとかやってこれたけども、これからもそううまくいくとは限らない。

そんな演劇関係ない部分に脳内のリソースを割いてるってことが人にバレてないといいけど。

人付き合いは難しいね。

ではではまた。

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