初めて音響オペレート(舞台本番で実際にミキサーや再生機を操作して音を出す)をやった時を思い出している。

場所は今は無き「池袋小劇場」。

客席100弱、桟敷席のみのレトロな小屋だった記憶。

機材は借り物の再生用MDデッキとサンプラーSP-303、小屋のミキサーとスピーカーbose101×2。

間口だけ広くて天井は低かったような気がする。

そして隣は風俗店が多数入っているビル。

何というか、、、退廃的な感じだった。

初めての音響オペは本気でプルプル震えていた。

怖かったのだ。

ボタンを押したらもう取り返しがつかない音という武器が怖かった。

役者の時は緊張はすれど怖いとは思わなかった。

舞台上に出ていけばもうあとはやるだけだ!

みたいな感じ。

でも音響の時はやるだけだ!とはならずに

「まじでやるの?」 

みたいな。

全然感覚が違ってたなぁ。

間違った音を出したらもう終わりっていう恐怖と想像だけが己を支配していた。

そんな初オペ。

芝居を見て合わせるとか空気読むとかの次元ではなかったと思う。

そんな頃を思い出した今。

またオペってきます。

確認よーし!

いってきまーす!